この記事の要点
- 将来の Swift リリースでソース互換性を維持していくための取り組みとして、新しい Swift ソース互換性テストスイート(source compatibility test suite) が公開されました。
- このスイートはコミュニティ主導で、オープンソースプロジェクトの所有者が自分のプロジェクトを登録できます。Swift の CI システムが登録されたプロジェクトを開発版の Swift に対して定期的にビルドし、ソース互換性のリグレッションを早期に検出します。
- Swift コンパイラの開発者は、pull request のテストシステムからこのスイートに対して自分の変更を検証でき、互換性を壊す変更がマージされる前に気付けるようになりました。
何が発表されたのか
Apple の Swift チームから、Swift ソース互換性テストスイートが公開されたことが発表されました。これは、将来の Swift リリースでソース互換性を保つための取り組みの一環です。
このスイートはコミュニティ主導で運用されます。オープンソースプロジェクトの所有者は、自分のプロジェクトをスイートに登録できます。登録手順は Swift.org の Swift Source Compatibility のセクションに記載されています。
何に使えるのか
スイートに登録されたプロジェクトは、ソース互換性のリグレッションを早期に検出するために使われます。
- CI による定期ビルド: Swift の継続的インテグレーション(CI)システムが、登録されたプロジェクトを開発版の Swift に対して定期的にビルドし、ソース互換性のリグレッションを可能な限り早く捕捉します。
- pull request でのテスト: Swift コンパイラの開発者は、pull request のテストシステムを使ってソース互換性テストスイートに対して自分の変更を検証できます。これにより、互換性を壊す変更がマージされる前に気付けます。
導入・今後の位置づけ
この取り組みの目標は、数千件規模のプロジェクトを含む強力なソース互換性テストスイートを構築することです。プロジェクトの所有者が自分のオープンソース Swift プロジェクトをスイートに登録していくことで、この目標の達成が期待されています。
Swift がオープンソース化された直後に公開されたこのスイートは、CI や ベンチマークスイート と並んで、Swift の品質をコミュニティ全体で支えていくための開発基盤づくりの一環でした。