この記事の要点
- Swift 2.3 がリリースされました。Swift 2.2.1 からのマイナーアップデートで、言語そのものの変更はほとんどありません。
- 最大の違いは、Apple の macOS 10.12 / iOS 10 / watchOS 3 / tvOS 10 の SDK と組み合わせて使うことを前提にしている点です。あわせて、内部で使う LLVM と Clang のバージョンを Swift 3 コンパイラと同じものに更新しています。
- Apple プラットフォーム向けには Xcode 8 に同梱されます。Linux(Ubuntu 14.04 / 15.10)向けの公式バイナリは後日提供予定とされ、Linux では Swift 2.2.1 とほぼ同一です。
主な変更点
Swift 2.3 は Swift 2.2.1 からのマイナーアップデートで、言語機能の追加・変更は基本的にありません。主眼は次の 2 点です。
- 新しい Apple SDK への対応: macOS 10.12 / iOS 10 / watchOS 3 / tvOS 10 の各 SDK と組み合わせて使うことを前提に整えられています。
- LLVM / Clang の更新: コンパイラ基盤である LLVM と Clang のバージョンを、Swift 3 コンパイラに含まれるものと同じバージョンへ更新しています。
入手方法
- Apple(Xcode): Swift 2.3 は Xcode 8 の一部として無料で利用できます。
- Linux(Ubuntu 14.04 / 15.10): 公式バイナリは、バイナリを生成する継続的インテグレーション(CI)システムのアップグレード後に提供されます。Linux では Swift 2.2.1 と Swift 2.3 はほぼ同一です。
ソース
Swift 2.3 のソースは、GitHub の swift-2.3-branch ブランチで公開されています。
Swift 利用者への影響
- 既存コードへの影響はほとんどありません。 Swift 2.3 は Swift 2.2.1 からのマイナーアップデートで、言語自体の変更はほぼないため、多くのコードはそのままビルドできます。
- 新しい Apple OS 世代向けの開発が可能になります。 macOS 10.12 / iOS 10 / watchOS 3 / tvOS 10 の SDK と組み合わせて使うことを前提としているため、これらの新しい OS 向けアプリを Swift で開発できます。
- Swift 3 への移行とは別軸の選択肢です。 Swift 2.3 と Swift 3 は同時期に提供され、Swift 3 では大規模な言語変更が予定されていました。Swift 2.3 は言語をほぼ据え置いたまま新しい SDK に対応する選択肢として位置づけられます。
関連リンク
- Swift 3 の大規模な言語変更については 近日公開: Swift API の大変革 を参照してください。
- 直前のメジャーリリースについては Swift 2.2 リリース を参照してください。
- Swift のダウンロード