この記事の要点
- 2018 年 1 月 19 日、Swift プロジェクトの主な議論・コミュニケーションの場が、従来のメーリングリストから Swift Forums へと完全に移行したことが発表されました。
- 旧メーリングリストは閉鎖されてアーカイブされ、過去の投稿内容はすべて新しいフォーラムへインポートされました。
- フォーラムはカテゴリとタグで投稿を整理でき、メールアドレスや GitHub アカウントで登録できます。すべての活動は Swift の Code of Conduct に従うことが求められます。
何が変わるのか
これまで Swift プロジェクトの議論はメーリングリストを中心に行われていましたが、これが Swift Forums に一本化されました。旧メーリングリストはすべて閉鎖・アーカイブされ、過去のメッセージはフォーラムへ取り込まれているため、これまでの議論の蓄積も引き続き参照できます。
ただし、次の管理用メーリングリストは従来どおり機能し続けます。
- code-owners@swift.org
- conduct@swift.org
- swift-infrastructure@swift.org
フォーラムの構成
メーリングリストのカテゴリをそのまま写すのではなく、Swift Discourse ワーキンググループでの議論を経て構成が見直されました。トップには次の 4 つのカテゴリが置かれます。
- Evolution: Announce、Pitches、Proposal Reviews、Discussion のサブカテゴリを持ちます。
- Development: Compiler、Standard Library、Core Libraries、Package Manager、LLDB、Server、LLBuild、CI Notifications、Announcements のサブカテゴリを持ちます。
- Using Swift
- Site Feedback
Announcements や CI Notifications のような一部のサブカテゴリは、新しいトピックの作成がフォーラム管理者に限定される場合があります。
カテゴリに加えて、投稿には自由にタグを付けられます。1 つの投稿に複数のタグを付けられるため、特定のトピックに関する投稿を探したり、関心のある話題(特定プロジェクトに関する課題など)を見つけやすくしたりするのに役立ちます。
アカウントと通知
アカウントはメールアドレスでの登録、または GitHub アカウントで作成できます。これまで Swift のメーリングリストにメッセージを送ったことがある人については、あらかじめ仮アカウントが用意されており、当時のメールアドレスを引き続き利用できればアカウントを引き継ぐことができます。
フォーラム内では「@ユーザー名」の形でユーザーをメンションでき、メンションされた相手に通知が届きます。
メールとの連携
追跡しているカテゴリやタグについてはメール通知を受け取れます。特定のカテゴリやトピックをミュートすることも可能です。フォーラムのトピックへはメールで返信でき、その内容はフォーラム上の投稿として反映されます。また、各カテゴリ・サブカテゴリにはメーリングリストのアドレスに相当するメールアドレスが用意されており、メールから新しいトピックを作成することもできます。
背景
Swift はオープンソース化以降、メーリングリストを主な議論の場としてきましたが、カテゴリ分けやタグ付け、投稿の検索性、過去ログの参照しやすさといった面で、フォーラム形式のほうが大規模なコミュニティの運営に適しています。この移行は、メーリングリストの仕組みを単に置き換えるのではなく、Evolution と Development を軸にカテゴリ構成そのものを整理し直す機会にもなりました。一方で、メールでの読み書きを好む人も多いため、メール通知やメールからの投稿といった既存のワークフローを保てるよう配慮されています。
参加・利用者への影響
この記事は、Swift Evolution の議論を追いたい人、コンパイラや標準ライブラリなどの開発に関わりたい人、あるいは Swift の使い方について質問・情報交換したい人など、Swift コミュニティに関わるすべての人に向けたものです。フォーラムへの参加にあたっては、すべての活動が Swift の Code of Conduct に従うことが求められ、Code of Conduct はサイト上に明示されます。違反は匿名で報告でき、管理者が確認します。
よくある質問や手続き、各種リンクについては、フォーラムの FAQ にまとめられています。
なお、この Swift Forums は現在も Swift コミュニティの中心的な議論の場として使われ続けています。