この記事の要点
- 2020 年 12 月 16 日、より多様な開発者が Swift コミュニティに積極的に参加できるようにするための取り組み「Diversity in Swift」の開始が発表されました。
- インクルーシブな Swift コミュニティを育てることを目的とし、多様な背景を持つ開発者が学習・コントリビュート・リーダーシップの発揮をしやすくなる場や導線を整備します。
- 開始と同時に、Swift Forums 上のコミュニティグループ(Women in Swift・Black in Swift)、コミュニティに焦点を当てた Swift.org Blog、専用ページ Swift.org/diversity が公開されました。
何を伝えている記事か
Swift の発表から 6 年が経ち、Swift を作り・使うことへの情熱を共有する活発なコミュニティが、カンファレンス・オープンソースリポジトリ・コミュニティが執筆した書籍などを通じて Apple の外へと大きく広がってきました。一方で、より幅広い開発者にコミュニティへ積極的に関わってもらうために、まだできることがあるという認識のもとで立ち上げられたのが「Diversity in Swift」です。
この取り組みのミッションは、多様な開発者がコミュニティに参加できる経路を増やし、その参加と定着を高め、あらゆる背景を持つ開発者がコミュニティの中でリーダーシップと技術的な専門性を確立できるよう支援することで、インクルーシブな Swift コミュニティを育てることです。アイデンティティや経験の違いが新しい発想や視点をもたらすという考えのもと、誰もが Swift コミュニティの中で支えられ、価値ある存在だと感じられることを目指しています。
開始時に公開されたもの
コミュニティグループ
似た経験をしたり、似た障壁に直面したりしてきた開発者どうしがつながれるように、コミュニティグループが設けられました。最初に立ち上がったのは Women in Swift と Black in Swift の 2 つです。それぞれについて、Swift Forums 上に非公開で moderation(運営)された支援の場が用意されています。参加方法は Swift.org/diversity のコミュニティグループの案内で確認できます。
コミュニティに焦点を当てた Swift.org Blog
Swift のエコシステムには、すでに幅広い開発者が手がけた豊富なリソースやプロジェクトが存在します。これらを認知し、開発者やコントリビューターを紹介するために、Swift.org Blog がコミュニティに焦点を当てた記事も扱うように拡張されました。その第 1 弾が、アクセシビリティとインクルージョンに関するリソースをまとめた記事「Accessibility and Inclusion in the Swift Community」です。
読者自身や他のコミュニティメンバーによる、興味深く役立つ記事・カンファレンストーク・書籍・プロジェクトなどの提案も歓迎されています。参加方法は Swift.org/diversity の案内にまとめられています。
Swift.org/diversity
多様性は Swift コミュニティの中核的な価値として位置づけられています。これに合わせて、Swift.org に多様性を扱う専用ページ Swift.org/diversity が新設されました。Diversity in Swift の内容や、開始時に立ち上がった各プログラムについての情報がまとめられています。
背景
Swift コミュニティはオープンソース化以降、Apple の枠を超えて世界中に広がってきました。それでも、背景の異なる開発者が参加・定着し、コミュニティの中で専門性やリーダーシップを発揮していくには、つながりの場や学習・コントリビュートの導線をより意図的に整える必要があります。Diversity in Swift は、そうした「より多くの声を取り上げ、誰もが関わりやすくする」ための具体的な仕組みを、コミュニティ主導で継続的に育てていく出発点として位置づけられています。
参加・利用者への影響
この記事は、Swift コミュニティに関わるすべての人に向けたものです。Diversity in Swift は始まったばかりの取り組みであり、今後どんなプログラムを増やしてほしいか、どんなコミュニティグループに関心があるか、どのように関わりたいかといった声が広く募られています。コミュニティグループへの参加や、コミュニティに焦点を当てた Blog 記事への寄稿提案などを通じて、誰でも関わることができます。